オランダのアムステルダムを拠点に活動するアーティスト、バス・コスタスの日本初個展をHELI(X)UMがサポートいたします。
バス・コスタスはオランダの美術大学でファッションを学び、自身のブランド「Bas Kosters」を立ち上げ、2003年にはthe Robijn Fashion Awardを獲得しました。そんなファッション業界での活躍もありながら、彼は強い意志を持つひとりのアーティストでもあります。彼が疑問を呈するのはファッション業界の廃棄問題。
大学からの帰路、捨てられた傘を集め自らの手で傘の骨から布を取り出し洗い素材として再生。その生地で美しいドレスやスカートに変身を遂げさせたというエピソードは、社会の日陰にも優しい視点を向ける今日のコスタス作品の根底にも流れるコンセプトでもありスピリットでもあります。
”顔”の描写にフォーカスした今回の展覧会「My International Face」においても、「100MJ」においてマイケルジャクソンが描かれるのは捨てられていたオランダの母子手帳などの廃材。遊び心を持ちつつも”顔”の既成概念に疑問符を投げかける横浜美術大学の学生とコラボレーション制作は、使い古された日本の手ぬぐいが使われています。
「100MJ」マイケルジャクソンをモチーフにした作品。本展示にて初公開。
日本の古い手ぬぐいのテキスタイルにインスパイアされ、学生とのコラボレーションとして制作した作品。
増田セバスチャンとは、ともにファッションとアートを垣根なく表現の場として行き来するアーティストとして意気投合。増田がオランダにて発表したパフォーマンス作品の衣装をバス・コスタスが提供するなど交流を深めてまいりました。そしてその出会いをきっかけに3ヶ月間東京に滞在し、見慣れぬ街やクリエイティブに刺激を受けながら今回の作品を制作いたしました。
6/21(金)増田セバスチャンとのアーティストトーク開催
初個展を記念して、バス・コスタスと増田セバスチャンの対談形式でアーティストトークを開催します。バス・コスタスの紹介はもちろんのこと、なかなか日本では聞くことのできないオランダのアートやファッション事情、昨年増田がオランダにて発表したパフォーマンス作品「Escape from Anonymous(e) -Improv Orchestra for the world-」の裏話など奥行きあるお話をお届けします。
<個展開催概要>
バス・コスタス「My International Face」
2019年6月14日(金) - 6月29日(土) 入場無料
火〜木・土曜日11:00-18:00/金曜日11:00-20:00/日・月曜日休み
<アーティストトーク>
2019年6月21日(金) 19:30-20:30
申し込み不要。直接会場にお越しください。
場所:横浜美術大学 天王洲サテライト・キャンパス
住所:東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA ART COMPLEX 4F MAP
協力:TERRADA ART ASSIST株式会社、横浜美術大学、Lovelies Lab. Design Studio
<Bas Kosters(バス・コスタス)プロフィール>
ファッションと音楽、商品を劇場と掛け合わせて表現するアーティスト。流行を追いすぎるファッション業界、大量生産され、廃棄されているファッション業界の慣習に疑問を呈し、”そこに在る”廃棄された商品から、自らの手で素材として再生させ、独自の作品を創り続ける。バス・コスタスの作品の持ち味は毒々しいまでの明るい色味と、柄をミックスさせること。今回は日本に滞在してカルチャーに影響を受けながら制作、展覧会を行う。
オランダ ズトフェン出身
1997 the Rijn IJssel College ファッション学科卒業
2001 the AKI Academy of Fine Arts in Enschede 卒
2003 the Robijn Fashion Award受賞
以後、ファッションショー、プロジェクト等多数
2017 増田セバスチャン「Escape from Anonymous(e)」衣装提供
ウェブサイト:https://www.baskosters.com/
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